観光

「観光プランニングによる地域活性化」

(1)観光プランニングと地域活性化
地域において観光プランナーが行う観光プランニングに対する期待が高まっている。観光地域プランニングは「コトづくり、モノづくり、場おこし」の活動が重要である。地域の観光事業者や中小企業者にとって、事業領域の拡大等につながり、今後の経営改善に大きく寄与することが期待できるものである。またこの活動は、観光プランナー、観光・サービス業が中心となって一次産業の農業・水産業・畜産業・林業等や、二次産業である加工・製造業、三次産業である観光事業、販売・流通業をプランニングすることでもある。それは「観光商品」や「サービス商品」の開発などに際して、それにもっともふさわしい「集客方法」や販売に関連する、農林畜水産物等の加工品の「生産方式」「販売方式」の開発、さらには、新たな事業や産業を創出など、地域の雇用を産み出し、地域が誇れる産業基盤を確立し、地域経済の活性化を図る事業と言える。

この観光プランニングを通じた地域活性化は、地域内の観光業、サービス業、農林畜水産業や、食品製造業、食品卸売・小売業、飲食店業等の観光関連産業が一体となって、はじめて実現される。例えば、観光商品やサービス商品の開発を進めるなかで、共通ブランドや地域の特産品などの育成といった、ヨコのネットワークの動きを拡大させることが重要である。その際、周囲の応援団を巻き込むなどの発想も重要なものになる。地元にいるとなかなか見えてこない、あるいは気が付かないことが、周りからみると見えてくるからである。また一見関連性のない情報産業との結びつきには多くの解決策のヒントが発見できることがある。

観光プランニングは、農・林・畜・水産・商・工・観光の事業者等をネットワークし、相互に経営資源を活用して、事業者にとって新商品や新サービスを生み出すことを狙いのひとつとしている。それは価格競争に巻き込まれることなく、消費者に強く支持される新商品や、新サービスの開発であり、それはさまざまな創意工夫が求められることになる。そのひとつの有効な素材が地域にある優れた地域資源・観光資源である。

(2)まちづくりの3ステップ
次に、まちづくりの3ステップの図を示す。

<観光プランナーの役割-コトづくり・モノづくり・場おこし>
まちづくりの3ステップ

①受け入れ態勢の充実化,地域ネットワークづくりと人材育成,エリア・アイデンティティと地域ブランドづくり・ネットワークづくり,人材育成,観光プランナー資格取得,資格人材登録の公開,活用依頼,②地域資源の収集・発掘・整理<今ある地域資源・観光資源の可能性(自然景観、歴史、人材、産業、生活文化、特産物、特産品など)>③商品化システムの構築,観光商品、観光特産の企画立案、商品・サービス開発、情報発信・発信物の作成・充実

目的,「コトづくり・モノづくり・場おこし」による地域活性化,地域雇用創出,AI、地域ブランドの確立,主体,地域住民,地方自治体,観光関連団体,観光関連事業者,商工業事業者,農林畜水産業,留意点,自然・生態系の破壊,生活文化の破壊,環境(騒音、汚水、ごみなど)などへの弊害

農山漁村には、その地域の特色ある美しい景観をはじめ、農林畜水産物、郷土料理や伝統工芸品、その他長い歴史の中で培ってきた貴重な文化資源などがたくさんある。観光事業者と地元企業とのプランニング活動はモノづくりにおいては、食品の加工や特産品の販売など従来からさまざまな形で実施されているが、観光プランナー、観光関連事業者が主体的にサービス商品などの「コトづくり」を含む取り組みを支援し、多くの地域や分野等において展開していくことが必要となっている。

(3)農業・林業・畜産業・水産業、加工業、観光等の構造
素材生産⇒加工⇒流通⇒販売というビジネスモデルは、これまでも行われてきた。この分野においては、ネットワーク、融合策への意識が希薄であったことは否めない。今後は「モノづくり」だけでなく、「コトづくり」「場おこし」という複合活動の視点に立ち、地域ブランド化や商品やサービスの開発、あるいはブラッシュアップに力を注ぎ、地域活性化を図る必要がある。

「コトづくり、モノづくり、場おこし」

(1)観光プランニングと場おこし
観光プランニングには場おこしのための調査が欠かせないが、地域にある地域資源や観光素材などを調べることが目的ではなく『コトづくり、モノづくり、場おこし』を行うために、地域にある素材を調べて事業化することが目的である。また、観光プランニングに取り組むときには、第三者としての視点が重要な役割を持つ。地域内にいるとなかなか見えないこと、見えないものがある。

さらに、プロジェクトによって生まれる商品・サービスが、地域外の消費者や需要者に評価される魅力的な商品・サービスになるか否かを地域内の関係者だけで判断することは避けなければならない。特に地域資源を活かした商品・サービスを開発する場合、競合する他地域の類似の商品・サービスが多いだけではなく、地域の思い込みが先行しがちだからである。消費者や需要者に対して、差別化のポイント、地域の魅力等を客観的、かつ明確に伝えることができる商品・サービスを開発する必要がある。

このような課題を解決するために、地域外の観光プランナーの参加は必須となる。それは、全国の観光を比較検討し、地元では気がつかない視点を持つ人材を必要とするからである。また地域内の地縁や利害などが生じることで、地域のプランナーが調整役としての立場を保つのはなかなか難しいケースもある。

したがって、地域外の第三者としての観光プランナーが「気づきのプランナー」「第三者としての調整役」として必須となる。ただし、あくまで地域にいる観光プランナーが主体となり、地域をリードし、実践者としての役割をつとめる形が理想である。そこでは、発見する草の根活動、挑戦する起業家、知恵を出すプランナー、支援する行政の取り組みが重要なものとなる。観光プランニングにおける取り組みの第一歩は『場おこし』である。

「基礎から学ぶ観光プランニング」から一部引用

メールマガジンのご紹介

日本観光士会のメールマガジン

お問い合わせ

マネジメント・マーケティング
マネジメント・マーケティングとは
商・販・販促とは
MMプログラム(MMP®)
認定講師登録
MMP®総研生涯会員

お問い合わせ