MMの「場おこしの7ステップ」
MM場おこしのステップ手順の前に、「場おこし」と「場おこし学」の意味を示します。
「場おこし」とは
場を掘り起こすこと(場起こし・発掘)という意味と、空間を創造し、場を振興すること(場興し・盛んにする)という2つの意味があります。
「場おこし学」とは
場起こし(地域発掘)で始まり、場興し (地域振興)までの活動をいいます。
場おこし学は、マネジメントマーケティングの考え方に基づき「市場の視点」を重んじた実践の学問のひとつとして、筆者はとらえています。
「場おこし学」は地域の「エリア・アイデンティティ」を構築・確立し、地域資源を「自然景観」「生活文化」「伝統的歴史」「スポーツ」「芸術」の5つの切り口で整理し、これらを活用することが重要です。
「場おこし学」の生まれた背景には、「知的好奇心」が重要視され、「自分の中のストック化現象」が観光のライフスタイルを大きく変化させたことです。
、観光者のニーズはますます「知的好奇心」や「知的精神的快楽」追求が重要視され、観光のライフスタイルも大きく変化することになるでしょう。
ー「場おこし学」の生まれた背景ー
情報化の進展により、「知的好奇心」が重要視され、「所有への欲望」(モノを持つこと)から「行動への欲求」へと変化し、「自分の中のストック化現象」が観光のライフスタイルを大きく変化させること、ここに着目したことが「場おこし学」の生まれた背景である。
さらに、地域の観光では「生活文化」=「面白いコト」に触れることが観光の重要なキーワードになっている。これに加えて、新たに「体験する」、「交流する」というキーワードが重要になってきている。
したがって、これからの観光は「自分独自の観光」であり、「どこへ行くか」ではなく、「何しに行くか」の観光が主流になる。これにより見るだけの観光から学習体験観光が増大し、職場などの団体旅行ではなく、気のあった友人やひとりで楽しむ観光が拡大していくであろう。
(1994年4月〜11月号 総合ユニコム月間レジャー産業:小塩稲之連載コラムより抜粋)
いま、私たちの生活を取り巻く状況は一変しています。
これまでの企業を主体にした生産活動そのものも、大きな変革を迫られています。
このような時代の特徴として、いま、形のないものにお金を使う、いわば「自分の中のストック化」現象が、いろいろなところで起こっているのです。
さらに、地域の観光では「生活文化」、「面白いコト」に触れることが観光の重要なキーワードになっています。
これに加えて、新たに「体験する」、「交流する」というキーワードが重要な要素となっている。特に、地域コーディネートでは「コトづくり、モノづくり、場おこし」の活動が重要となります。
「コトづくり」とは
「モノ」の形ではない、コトの新しい価値を創造する「仕組み」づくりのことです。
「モノ」の形ではなく、その機能を社会に役立つ「新しい価値を生み出す仕掛けや仕組み」として創造することです。
場おこしの7ステップは、次のステップ手順で進めてゆきます。
その1) 地域発掘調査
その2) 地域情報リスト
その3) 観光商品テーマ別評価シート
その4) 観光商品の創出
その5) コトづくり、モノづくり
その6) 場興し(地域振興)
その7) 事業評価シート