商品企画・商品開発 ステップ10
従来の新商品開発においては、まず、技術的内容が優先となり、他社より技術が優れているものの開発がポイントになっていました。
つまり、技術的特徴の優劣がベースとなり、類似品との相違点が論議されて新商品の目標が決められることが多かったといえます。
しかし、他社との相違が仮に大きいとしても、その商品の市場性があるか否かは、新商品開発後に、論議されるケースが多くありました。
このプロセスは全く逆です。
本来のプロセスは、まず「市場の要求度」を見ることであり、市場が何を求めているのか、からスタートしなければならないはずです。
また、アイデア発想は重要です。特に、その商品を使う側のアイデア発想は重要です。そのためのアイデア収集、分析は重要なものです。
しかし、アイデア発想法をいかに理解したとしても、そのメンバーの商品知識が欠けていたり、理想論ばかりではなかなか、着地化しません。
実際、商品知識がある人のアイデア発想と、素人集団のアイデア発想ではよく「センミツ (1000回トライして、2つか3つしか成功しないこと)」といわれるように素人のアイデア発想では、継続的なアイデアは得られません。
いくら目新しくても、経験やスキル、経営資源、商品知識、技術などを理解していない素人集団では、失敗する可能性が高いということです。
これを進めるうえで重要なことは、前提としてまず市場対応であり、企業の経営資源と環境分析などの対応をすることです。
2018年7月に、「商品企画・商品開発 ステップ10」(仮称)の書籍を出版する予定です。
その中で、商品企画開発ステップ10の主な作業フローを示しています。@開発の背景・目的、Aテーマの設定 仮説づくり、B外的与件 環境分析、C内的与件 3C調査・分析、経営資源、Dアイデア収集・評価選択、Eポジショニング分析、F商品コンセプトづくり、H試作品・設計、I製品評価・事業性分析、J問題解決・SWOT分析、K4p分析・戦略立案、Lテスト販売、M問題抽出・解決、Nロードマップ作成というフローの各作業内容を示しています。