本部事務局:東京都北区赤羽1-52-12 info@jmmp.jp
 
TOP
販路コーディネータ資格
BMアドバイザー資格
会員の方へ

セールスレップ資格(JSRA)

全日程カレンダー
  観光特産士ガイド


観光の写真を撮るのが好き!
・駅弁、お土産を見て歩くのが大好き! 
・観光特産品の旅行ツアーにはつい参加してしまう! 
・つい語ってしまうほど、観光特産品の知識には自信がある。
・観光特産品の魅力をもっと知りたい。

観光特産品のこだわり人間になりたい人のための検定です。

名産品の検定

物産品の検定

工芸品の検定

民芸品の検定

特産品のルーツ

観光特産士検定

特産検定学生の方へ

 


稲之の


「販路コーディネータの旅」


− ◆はじめに −

 このページは、販路コーディネータの活動を中心に、ものづくり、マーケティング、販路開拓のことなどを描いたものです。
 その内容は、(社)日本販路コーディネータ協会や日本セールスレップ協会、そしてJSRセールスレップ協同組合のことなどの活動も記しています。なお、文面に「CO」、あるいは「SR」とあるのは、販路コーディネータとセールスレップの略称です。
 筆者の旅についても,個人的な考えも含めて著していますので、日記ブログと同様に、お気軽にお読みください。


第1回

販路コーディネータの活動

 はじめまして、小塩です。と言っても、今日もきっとまた、わたしは講演やセミナーなどで、北海道から沖縄まで全国各地を飛び回っていますので、もう、どこかでみなさんとお会いしているかもしれません。
 ということで、はじめての方も、お会いした方もなかなか時間がタイトななかでのお話でしたでしょうから、ここではざっくばらんにお話を進めさせていただきたいと思います。

 さて、この著のはじまりは、販路コーディネータについてです。販路コーディネータの活動分野は、大きく商業系、工業系、IT系、環境系、サービス系に分かれています。協会にはそれぞれ専門の販路コーディネータが在籍しています。

 今回は丁度、タイトルが「旅」ということで、地域資源と観光資源に絡んだお話から始めたいと思います。

 販路コーディネータの活動に、特に商業系の方にとっては「農商工観光連携」という役割があります。
 農山漁村には、その地域の特色ある農林水産物、美しい景観など、長い歴史の中で培ってきた貴重な資源がたくさんあります。 農商工観光連携とは、このような資源を有効に活用するため、農林漁業者と商工 業者の方々がお互いの「技術」や「ノウハウ」を持ち寄って、新しい商品や サービスの開発・提供、販路の拡大などに取り組む事業活動です。

 (社)日本販路コーディネータ協会では、販路コーディネータとともに、観光コーディネーター、観光特産マイスターの育成を目指しています。  
 いままで、社団法人日本販路コーディネータ協会は公的支援事業、研修活動、資格認定活動などを、全国各地で実施させていただきました。そのどの地域におきましても、地域資源は多様な分野にわたり、特に農林水産物資源に恵まれていました。

 日本の各地には、それぞれ人が住み始めたころからの歴史があり、たとえば数百年 継承してきた技術などには、それを有効とさせてきた地域の人々の知恵と努力が 凝縮されてできたものが数多くあります。 それは単なるアイデア倒れにならずに「ものづくり」にこだわることができたからだと考えています。今後、本事業を実施した地域においても観光と融合した商品開発による商品の育成が望まれています。

 私たちはいずれも豊かな観光資源を持つ一連の地域特産品の情報発信を行い、地域企業の啓発に務める他、地域の関連支援者にも情報を公開して、単なる検定試験に終わることなく、基礎的観光特産品に関する知識、またより高度な観光特産品のスキルをより広く浸透、普及させることが重要であると考えています。

 1)地域特産品には
・観光、農林水産物や地域の文化など地域資源と密接に結びついているもの
・その地域で量的に多く生産されているもの
・その地域で昔から生産されてきた食材を原料として使った加工食品など
・その地域に伝わる技術(加工方法、栽培方法、伝統の技法等)を生かして得られたもの
・その地域独特のメニュー、食べ方、使われ方をしているもの
などがあります。

地域商品の特徴
<長所と考えられる点>
 ◎安心・安全 ◎素朴(田舎感) ◎伝統のよさがある ◎どこにもない素材、技術などを持っているものなどがあり

<欠点と考えられる点>
◎ひとりよがりなものも見うけられる ◎価格は少し高目のものも多い ◎特長が表現しきれていないもの もあります。

 また、地域特産ブランドには、生産量は少量であるが、地域限定的な生産で、他にない特徴を有する特色ある産品で、食材にこだわる料理店や愛食家など、特定の消費者・消費地をターゲットとした販売戦略の展開が見込める産品を対象としているものもあります。

 さらに、学校で学ぶことは、地域の特産品の理解になるでしょうし、一般的には「お土産は何にしたらよいのか」、「ギフトとして贈りものをするのには何が良いか」と悩むのも消費者の観点でしょう。また、まだ知られていない旅の楽しみを発見し、同じ旅行も、地域に潜んでいる隠れた名所、名物などを知ることで新鮮な発見があります。  さらに、これからは、安全や安心、品質などの信頼の上に立って、産地特産を「市場の視点」で、より公正な「複眼の目」で見ることも重要になる時代であるといえるでしょう。
 
 さて、コンサルティングは辞書によれば「業務または業種に関する専門知識を持って、主に企業に対して外部から客観的に現状業務を観察して現象を認識、問題点を指摘し、原因を分析し、対策案を示して助言を行うことである」と書かれています。

 しかし、販路コーディネータは違うと考えています。単なるコンサルタント集団ではないと考え活動しています。
 それは、「助言=アドバイスをする」だけでなく、実際、市場を見て依頼先の方向があっているのか、間違っているのかを突き止め、販売・マーケティングまでの活動支援をする人ということです。
 これまで一部の経営コンサルタントに見られたように、財務や労務、人事や管理などの課題解決案のみ終始して、外側にいて客観的視点で助言する従来のアドバイザー的なコンサルタントではないとする考え方です。

 それは、直接販売する、売る責任を(メーカー様やセールスレップと連携するなどして)伴っていることができれば一番良い、ことと考えています。
 実は、従来の経営コンサルタントと販路コーディネータとの違いは、ここにあるのだと思います。

 さて、今日もまた、出会える「製品」が「いい商品」ばかりであることをいつでも願って旅をしているでしょう。しかし、そのような商品が少ないのが実態です。
つくっただけの『製品』と商いになる『商品』には大きな川が流れているのです。
 それは、「つくってしまってから売れない」という『出来ちゃった商品』がまだまだ、世の中には多くあるからです。

 
                                 (:こしお いねゆき)

 

2009年10月1日(木)

次回記事へ

※本ホームページの全部または一部の複写・複製・転訳載
および磁気または光媒体への入力等を禁じています。

「い〜ね、い〜ねの売れる旅」」へのお便り、メールは こちらまで 
「売れる旅」宛としてください。


つくる」から「売れる」へ
〜日本型セールスレップが変える企業の販路開拓〜

書 名 「つくる」から「売れる」へ
出版社 発行所=TAC出版
著 者 小塩 稲之(日本セールスレップ協会会長、日本販路コーディネータ協会会長)
税込価格 1,470円(本体1,400円+税)
発行年月 2008年12月25日
判型 単行本 238ページ
全国大型書店、アマゾンセブンイレブン紀伊国屋yahooネット書店などでご購入になれます


第1章 「日本型セールスレップで販路開拓」 その成功の要件
第2章 セールスレップを活用して販路開拓
第3章 戦略としての販路見直し
第4章 製品評価と市場調査
第5章 国・自治体のセールスレップの取組み
第6章 マネジメントマーケティングの時代
第7章 セールスレップマーケットの現状
第8章 日本型セールスレップ育成事業

マネジメントマーケティング戦略における「理論」と「実践」の双方から、販路開拓における工業、商業、ITなど、メーカー企業の経営革新、商品開発、販売戦略、販促戦略の解決策をとらえ、具体的な戦略立案の手順を解説。最近の販路開拓の課題や企業における事例も織り込む。

「いいものをつくったはずなのに、売れない」 「なぜ売れないのか、わからない」 今、ものづくり経営者の悩みは、「つくれば売れる」から、市場の視点を持って「売れるものづくり」へ。
経営者、行政、公的支援機関、これからセールスレップや販路コーディネータ、
ビジネスマネジメントアドバイザーなどのコンサルタント志望者の必読の一冊。

小塩 稲之(コシオ イネユキ) 1952年さいたま市生まれ。国内大手の流通グループのグループ企画・広報・宣伝統括 担当責任者、第3セクターテレビ局eメディア事業部長、eラーニング推進協会理事長、
経済産業省セールスレップ普及検討委員会委員、などを経て、現在、経済産業省認可 「セールスレップ協同組合」理事長、セールスレップ・販路コーディネータ・マネジ メントアドバイザーの資格認定団体「日本セールスレップ協会」会長。埼玉県浦和高等 学園理事、社会科教諭、公的機関助成金評価委員、商工会議所、商工会登録シニア アドバイザーなどを勤めている。

メディアづくり(メッツ出版部)、店舗運営マニュアル(TKK刊)、店舗創業マニュアル (TKK刊)、全国セールスレップ商材扱い基準(JSRセールスレップ協同組合刊)など の著書の他、新たなメディア社会に向けて(インタークロス研究所刊)、企業の文化活動 (総合ユニコム刊)などの連載コラム多数。



ホーム

 

 
Copyright(c)JMC. All Right Reserved.
-->